Webライターとはどんな仕事?始め方や稼ぎ方、必須スキルなど完全網羅解説
メディアエディター
兼Webライター
黒田ノブオ
- エディター兼ライター歴:30年以上
- フリーランス歴:15年以上
- 企業のメディア制作部門責任者歴:15年以上
- メディア会社とフリーのエディター兼コピーディレクターとして契約中
- 複数のWebメディアとフリーのライターとして契約中
- 雑誌からWebまでさまざなメディアで、数万件の原稿を書き、数万件のライターや作家の原稿をチェック&フィードバック経験
長い間、Webや紙媒体の編集者兼ライターとして仕事をしてきましたが、Webライターってとても素晴らしい仕事だなと感じています。
何がいいのかを大雑把にまとめると…
報酬をもらいながら、これまで知らなかったことを知るという知的好奇心が満たされ、書いた記事が誰かの役に立てるということ。
いろいろな副業があるなかで、Webライターはいま最も人気のある副業のひとつです。
ネットでもWebライターの仕事が取り上げられることが多くなりました。
そのせいか、私も何度かこんな質問をされたことがあります。
Webライターは誰でも簡単になれるって聞くけど、本当?
Webライターってどんな仕事?
いったい何がそんなに人気なの?
そもそもどうやればWebライターになれるの?
…などなど
「Webライター」の仕事に興味があるけれど、実際はどんな仕事なのか?どうやって始めればいいのか?明確には分からない人も多くいます。
Webサイトや動画などでも…
Webライターは、初期費用も不要で、誰でも簡単になれて、スグに稼げる
などと紹介している人もいますが、果たして本当なのでしょうか?
そのあたりも含めて、「Webライターがどういう仕事なのか?」について、エディター兼ライターとして長年、活動してきた私がプロの目線から、Webライターのすべてを徹底的かつ網羅的に解説します。
最後まで読んでいただけると…
- Webライターの仕事内容
- Webライターに向いている人・向いていない人
- Webライターの良いところ(メリット)/残念なところ(デメリット)
- Webライターの始め方
- Webライターに必要なスキル
- Webライターの収入事情
などが理解できるような内容になっています。
ぜひ、Webライターの仕事を始める前に、正しい知識を持って、長く、たくさん稼げるWebライターになってください。
Webライターになるには、まずWebライターの仕事を知ること
まずは、Webライターがどういう仕事なのかを簡単にご紹介します。
Webライターの主な仕事は、企業のWebサイトなどに掲載する記事やコラム、広告のコピーや商品の解説文(レビュー)などを書くことです。
多くの場合、Webライターになれば、クラウドソーシングというサービスを利用して仕事を探し、獲得することになります。
クラウドソーシングというのは、後でも詳しく紹介しますが、簡単に言うと、Webライティングなどを含むさまざまな仕事案件を見つけるためのマッチングサイトプラットフォームのこと。
記事のライティングを依頼したい企業(あるいは個人事業主など)が、クラウドソーシング上で募集をし、それを見たWebライターが応募。条件が合えば契約となり、作業を進めて納品し、報酬がもらえるというものです。
クラウドソーシングサービスを利用するメリットや注意点、業種別のクラウドソーシングサービスについては、こちらで解説しています。
契約すると、相手先の企業などの発注者(依頼者)から、「こういう記事を書いてください」とか「○○について調べて書いてください」などの依頼を受けます。
Webライターは主にWebサイトやその他のメディアなどで、そのテーマについて調べて、1本の記事にまとめることになります。
多くの場合、書いた記事の文字数×文字単価で報酬額が決まります。
例えば、1文字1円で3000文字を書けば、3,000円の報酬となります。
Webライターとしてたくさん稼ぐためには、いかに1文字の単価をアップさせられるかがWebライターにとっての大きなテーマの一つとなります。
実際にWebライター未経験から5万円稼いだ主婦の体験談はこちらから
新聞・雑誌のライターとは似て非なるWebライターの仕事
何かを調査して、記事を書くというと、一見、新聞や雑誌のライターと同じようにも思えます。
確かに、調べて、文章にまとめるという作業自体は同じなのですが、その方法やテクニックが異なります。
もっとも大きな違いは、Webライターの場合はGoogleなどの検索エンジンで上位に表示されるような記事を書かなければいけないという点です。
これをSEOライティングといいます。
SEO(Search Engine Optimization)ライティングとは…?(クリックして読む)
例えば、「ダイエットにおすすめのサプリメント」について調べたいとします。
ほとんどの人は、Googleで「ダイエット サプリメント おすすめ」などの単語(キーワード)を入れて検索します、そして、その検索結果の上位(最初の1ページ目)に表示されたサイトを見ます。
というより、ふつうは上位に表示されたサイトしか見ません。
検索結果の上位に表示されるかどうか?がWebライターの腕の見せどころです。
このように検索結果の上位に表示されるような記事を書く技術を「SEOライティング」といいます。
Webライターとして多くを稼ぐためには、SEOライティングのスキルは必須となります。
ライティングを依頼する企業側としても、自社サイトのコンテンツを検索結果の上位に表示させたいので、SEOライティングのスキルが優れているWebライターに仕事を依頼するようになります。
言い方を変えれば、SEOのスキルを伸ばさなければ、Webライターとしては稼げないということになります。
SEOにはさまざまなテクニックがあり、かつ日々進化しているため、プロのWebライターは常にそのスキルを磨き、少しでも上位表示される記事を書くための勉強をしています。
「SEOライティングの技術があればいい」のウソ
しかし、SEOライティングは、あくまでもGoogleの検索エンジンというテクノロジーを相手にした小手先の技術です。
例えば…
- 検索されそうな単語(キーワード)をどれぐらいの頻度で見出し内に盛り込むか?
- キーワードを入れる場所はどこがいいか?
- 文字数は何文字ぐらいが最適か?
…などなど、Googleを相手にした表面上のテクニックです。
Webライターとしては、SEOのテクニックばかりを身につければいいというものではありません。
Webライター向けの情報サイトの中は…
SEOの知識さえあれば文章力なんていらない
などと書いている人もいます。
ところが、実際にはGoogle検索では、読者の役に立つ情報を過不足なく、分かりやすく伝える記事が結果的に検索結果の上位に表示されています。
つまり、Webライターの仕事は、検索エンジンの顔色をうかがうのではなく、あくまでも読者ファーストで記事を書くことが大切だということを忘れないでください。
正しく伝える文章力がなければ、SEOのテクニックは役に立たないのです。
以上のような点では、Webライターの仕事が雑誌や新聞記事のライターの仕事と似ているけれど違っている、違っているようでも根本は似ていると言えます。
ただ、Webライティングの場合は、美しく、格調高い文章力までは必要ありません。
情報が正しく、過不足なく伝わる文章が書ければ問題ないでしょう。
最初の「つかみ」でスベれば、後は読んでもらえない
新聞や雑誌など紙媒体のライティングとWebライティングとのもっとも違いは、読者意識の違いです。
新聞や雑誌の読者は、そもそも記事を読むためにお金を払って買っています。
なので、書いてあることをとてもよく読んでくれます。
しかし、Webサイトを訪れる読者は、ほとんど記事を読んでくれません。
タイトルや最初の導入文(=リード文)をチラッと見て終わりです。
チラ見した結果、「ん?」と少しでも興味が持てそうだなと思われたなら、ちょっと先まで読み進めてくれますが、そうでない場合は、1秒も留まらずに去っていきます。
つまり、タイトルと最初のリード文の書き方が非常に重要というわけです。
最初の「つかみ」で読者の気持ちに刺さらなければ、それ以降の文章は存在していないのと同じです。
紙媒体の記事の場合、基本的な文章の流れは「起→承→転→結」となることが多く、最後の最後で「結論」を書いて結びとしますが、Webサイトの読者はそんなに待ってくれません。
最初のリード部分で「結論」を書き、この記事には何が書いてあるかを先に明示して、興味を引かないと、すぐに離れてしまいます。
このように、「読者ファースト」「タイトルとリードのつかみ」を意識しながら、与えられたテーマ(あるいはキーワード)について調査し、与えられた文字数から大きく違わない程度の文章量で書くことがWebライターの主な仕事となります。
Webライターの仕事はいろいろ 最初は「ブログ記事・Webコンテンツ」から
一言でWebライティングの仕事といっても、たくさんの種類があります。
ザっと挙げてみると…
- ブログ記事・Webコンテンツ
- キャッチフレーズ・コピーライティング
- レビュー・口コミ作成
- 編集・校正・リライト
- セールスコピー・セールスレター
- シナリオ作成・脚本制作・小説
- インタビュー・取材記事
- メルマガ・DM作成
…などなどいろいろな仕事があります。
ただ、未経験者が最初に取り組むべきなのは「ブログ記事・Webコンテンツ」。
普段、みなさんがスマホやPCで見ているWebサイトに書かれているような記事です。
クラウドソーシングを利用してすると、「ブログ記事・Webコンテンツ」の仕事がたくさん出てきます。、そこで、Webライティングというより、文章を書くことの基礎を学ぶことから始めてください。
クラウドソーシングを使った仕事の探し方は
例えば、最初から脚本を書きたいと思っても、まったく記事を書いたことがない人に脚本を依頼する企業はありません。
なので、スタートはぜひブログ記事やWebコンテンツの記事のライティングから始めてください。
クラウドソーシングサービスのひとつ「クラウドワークス」の画面を見ながら、仕事の探し方を解説しています。
その後、経験を積むに従って、だんだんと自分の得意な分野や興味を持てそうな分野へと育っていくことになります。
自分の得意分野・専門分野を作ることはWebライターとして稼いでいくうえで非常に大事です。
例えば、Webライティングの案件が多い分野でもある「転職」とか「ダイエット」について、実際に転職エージェントでカウンセラーとして働いていたとか、100kgから50kgにダイエットを成功させたなど、何かに特化した知識や経験があれば、非常に大きな武器になります。
専門知識や実体験など他のWebライターと差別化できる武器があれば、SEOや文章力はそれほどなくても、Webライターとして成功する確率がとても高くなります。
Webライターに向いている人/向いていない人
参入障壁が低いため、多くの人が簡単に始められるWebライターですが、長期にわたって活動して、稼ぎ続けるためには、やはり、性格や思考などがその仕事に向いている必要があります。
向いていないのに無理に始めてしまうと、ツラくなるばかりで、何もいいことがありません
そこで、私自身や周りのWebライターたちの性格などから判断して、Webライターに向いている人、向いていない人の特徴をご紹介します。
Webライターに向いている人の特徴
- 調べるのが好き
- 読むのが好き
- 書くのが好き
- 好奇心が旺盛
- 向上心が旺盛
- 一人の作業が苦にならない
この中でも、最も重要なのは「好奇心が旺盛」ということです。
他に6つの特徴を挙げましたが、「好奇心旺盛」ひとつで、他の5つの特徴をすべて網羅しているとも言えます。
先述したように、Webライターの仕事は依頼されたテーマについて徹底的に調べて、自分の言葉として記事にするという作業です。
そのため…
自分が知らなかった世界を覗いてみたい
…という旺盛な好奇心がないと、なかなか続きません。
Webライターに向いていない人の特徴
- ダメ出しに耐えられないメンタル
- コツコツと集中した作業が苦手
- スグに結果を出したがる
- 自分の主張を抑えられない
- 時間にルーズ
「良い記事」とは何か?
…を決めるのは、発注者(依頼主)であり、その向こうの読者です。
Webライターが決めることではありません。
自分では良い記事が書けたと思っても、発注者(依頼主)がダメと判断すれば、それはダメな記事なのです。
そうした発注者側からのダメ出しに、いちいち凹んだり、腹を立てていては長続きしません。
いつも発注者と読者のことだけを考えて記事を書き、修正依頼があれば真摯に受け止めて対応できないと、Webライターとして成功することは難しくなります。
Webライターの主な働き方3種とそれぞれのメリット/デメリット
ここまで、Webライターの仕事がどういうものか?について解説してきました。
実際に体験してみないとなかなか分かりにくいかもしれませんが、いまは概略だけ抑えておけばOKです。
では、ここからは「Webライターの働き方」をご紹介していきます。
この記事を読んでいただいている人は…
まずは副業からWebライティングを始めてみよう
と考えている人がほとんどです。
しかし、「副業から始める」にしても…
- 将来的にずっと副業のまま続けるのか?
- 将来的にフリーランスとして独立を目指すのか?
- 会社員としてWebライターの仕事に就くのか?
…人それぞれ目標が異なります。
Webライターとしての主な働き方は、だいたい次の3つに絞られます。
いまからWebライターになろうと考えている人も、おそらくこの3つのうちのどれかになると思います。
- 副業Webライター
- 会社員Webライター
- フリーランスWebライター
それでは、それぞれの働き方の特徴やメリット、デメリットについて見ていきましょう。
①副業Webライター
いまの仕事に就いたまま、あるいは主婦/主夫や学生のまま、空いた時間を活用してWebライティングの仕事を請け負うのが「副業Webライター」です。
副業Webライターは、先にも少し触れましたが、主にクラウドワークス
「副業Webライター」として稼げる金額は、だいたい月5万円程度です。
相当、いろいろと犠牲にして働きまくれば、月10万円ぐらいも可能ですが、そうなるときっと失うもののほうが大きくなってしまう可能性もあります。
クラウドソーシングとは…?(クリックして読む)
Webライティングなどを含むさまざまな仕事案件を見つけるためのマッチングサイトプラットフォームのこと。
クラウドソーシングのサイト上で募集されている案件に応募し、条件が合えば契約ということになります。
作業が終わり、無事に納品も済めば、登録している口座などにギャラが振り込まれるという仕組みです。
ほとんどの案件は1文字〇〇円という文字単価で募集されています。
初心者や未経験者の場合、多くは1文字0.5円ぐらい。慣れてくると、1文字1円とか2円と単価が上がっていきます。
いまはWebライターだけでなく、さまざまな業種のクラウドソーシングサービス(マッチングサイト)があります。
業種別のクラウドソーシングサービスをまとめた記事も用意しました。
ひょっとするとWebライター以外でもあなたに合う副業が見つかるかもしれません。
ぜひ一度、チェックしてみてください。
副業Webライターのメリット
- 初期投資がほとんどいらない
- 月3~5万円程度なら半年程度で稼げる可能性がある
- 働く時間も場所も自由
- 人間関係に縛られにくい
- さまざまな知識を得ることができる
- 年齢・性別関係なく働ける
- 自分の知識や経験を活かせる
副業Webライターのデメリット
- スタート時の収入は相当、低い
- 収入が安定しない
- 一人作業なのでモチベーション維持がしんどい
- スキル習得に時間がかかる
- 途中で挫折しやすい
- 使える時間が少ないため、報酬額が伸びない
- 税金やタスクなどさまざまな管理が大変
実際に副業でWebライターになった主婦の体験談についてはこちらの記事が参考になると思います。
ぜひ、併せて読んでみてください。
>>>【40代主婦】未経験者の私が「副業Webライター」で月5万円稼ぐまで
②会社員Webライター
IT企業や制作会社のWebライティング担当者として、正社員や契約社員、派遣社員として働くのが「会社員Webライター」です。
副業から始めるのもいいですが、効率的にスキルを伸ばして、早く確実に、そして長く稼ぎ続けられるWebライターになるには、いまの会社から転職して、会社員Webライターになるのがもっとも近道です。
多くの場合はWebライターとしての経験が必要になりますが、若い人を対象に「未経験可」という人材募集も見られます。
本来は「副業」や「ブログ」でWebライティングの経験を積んでから、就職(転職)するという流れが常道。
しかし、最近では外部のWebライターでは品質にバラつきがあるので、自社でWebライターを育てる企業も増えています。
そのため、未経験からWebライターの仕事に就くことも可能です。
未経験からWebライターへの転職については、こちらの記事で詳しく解説しています。
Webライターの就職(転職)先探しは、転職エージェントや転職サイトなどを利用するのが一般的です。
Webライターの職種が比較的多く出ているおすすめの転職サイト&転職エージェントは以下の8件。
- リクルートエージェント(転職エージェント)
- doda(転職エージェント/転職サイト)
- マイナビクリエイター(転職エージェント)
- マスメディアン(転職エージェント)
- リクナビNEXT(転職サイト)
- Webist(ウェビスト)(求人サイト)
転職エージェントを利用するメリットや選び方、未経験からでも案件を見つけやすいおすすめの転職エージェント・転職サイトについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
制作会社やコンテンツ配信会社などの公式サイトにも「リクルート情報」が掲載されています。
自分の興味があるサイトの運営会社ページをチェックしてみると、「Webライター募集」と書かれている場合があるので、ぜひチェックしてみてください。
いまはどこのWeb制作会社も慢性的なWebライター不足に悩んでいます。
Webライター人気で、Webライター人口は非常に増えていますが、実際に使える人材は増えていないのが現状です。
経験を積んで、実績を作れば、Webメディアの制作会社への就職も可能です。
会社員Webライターのメリット
- 収入が安定する
- 専門家たちと一緒に仕事ができて技術や知識を学べる
- 将来、自分のWebメディア開設の足掛かりが作れる
- 働かない日もお金がもらえる(有給休暇)
- 毎年、定期昇給があり、ボーナスが出る場合もある
- 社会保障がしっかりしている
会社員Webライターのデメリット
- 毎日、企業の時間に拘束される
- 決まった給与以上には稼げない
- 自分の好きなことだけ書くわけにはいかない
- くだらな会社行事に参加しなければいけない
- 人間関係が煩わしい
- 満員電車から逃れられない
③フリーランスWebライター
副業Webライターで働いている人の中には、将来、「フリーランスWebライター」として独立し、Webライティングの仕事だけで生計を立てられるようになりたいと考えている人も多くいます。
また、「会社員Webライター」になって、給料をもらいながらスキルを身につけてから「フリーランスWebライター」として独立する人も多くいます。
ここでは、前者の副業WebライターからフリーランスWebライターになる人について話を進めます。
会社員Webライターについては、「【30代未経験】稼げるWebライターになるなら、いますぐ転職しなさい」で解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
副業WebライターからフリーランスWebライターになるになる道筋としては…
本業のかたわら、副業としてWebライターの仕事を開始。
少しずつ請け負う案件の数や単価を上げていき、どこかの段階で踏ん切りをつけ、本業を辞めてフリーランスWebライターへ転身するという流れが一般的です。
問題なのは、どこで踏ん切りをつけるかという判断です。
それは当然、収入の金額ということになります。
いまの生活レベルを保てる金額を稼げると判断できればフリーランスWebライターへ転向となります。
副業Webライターはクラウドソーシングサイトで案件を見つけることになりますが、フリーランスとして独立して取り組むとなると、クラウドソーシングからの案件だけでは、あまりに危険です。
クラウドソーシングだけでも、相当頑張れば月20万円ぐらいはいけるかもしれません。
しかし、そんなハードワークをこれから先、何年も続けられるはずはありません。
月3~5万円程度を稼げばいいという「副業Webライター」と毎月数万円は稼ぎ続けたい「フリーランスWebライター」とでは仕事に対する取り組み方や考え方を変える必要があります。
稼げるWebライターになるためのヒントはこちらの記事で詳しく解説しています。
フリーで働くためには、どこかの企業と年間契約を結ぶのが一般的です。
交渉によっては、複数の企業と契約することも可能です。
クラウドワークスで出会った企業や、公式サイト上でWebライターを募集している企業と交渉するなど、方法はいくつかあります。
どういう方法であれ、まずはWebライターとしての経験を積んで、実績を作ってからでないと交渉の余地はありません。
とはいえ、まったくの未経験から独学だけで副業Webライターになった場合、いくら案件をたくさんこなしたところで、スキルの向上は非常に難しいものです。
経験や実績を効率よくスキルアップにつなげるには、まずWebライターとしての基本力(文章力+情報収集力+SEO力)が必要です。
月3万円程度なら問題ないですが、月数十万円稼ぐとなるとベースとなる基礎力が必要です。
もっとも効率よく、確実に力をつけるにはやはり「Webライティング講座」などを受講して、プロのライターに自分の文章を添削(フィードバック)してもらうことが必要です。
未経験からWebライターになる人に最適な、添削サービスのあるWebライティング講座は以下でチェックしてみてください。
受講料は掛かりますが、その分、早く確実にスキルが身につくので、受講料はすぐに回収でき、結果的にフリーランスWebライターへの近道になります。
フリーランスWebライターのメリット
- 経験とスキルがあれば月7桁は稼げる
- ある程度、自分の自由な時間で仕事ができる
- 多くの場合、在宅で仕事ができる
- 人間関係が希薄なので気分がラク
- 定年退職がない
フリーランスWebライターのデメリット
- 売上管理などはすべて自分でやらなければいけない
- 孤独
- 社会的な地位が低い
- 将来の年金が少なくなる
- 有給休暇はない
Webライターの働き方別収入事情
Webライターの働き方の違いについては、だいたい分かっていただけたのではないでしょうか。
次は、多くの人が一番気になるであろう「Webライターってどれぐらい稼げるの?」という点を解説します。
働き方別の収入額はだいたい以下のようになります。
働き方 | 収入目安 |
---|---|
副業Webライター | 月収3万~10万円 |
会社員Webライター | 月収30万円~ |
フリーランスWebライター | 月収50万円~ |
派遣社員Webライター | 時給1,600円~ |
アルバイトWebライター | 時給1,100円~ |
「副業Webライター」の場合は、相当頑張ったとしても月収で約3~10万円、年収にすると50万~150万円程度が精いっぱいです。
副業の場合は時間の制約があるため、物理的にこれ以上稼ぐのは難しくなります。
無理をして休暇時間や睡眠時間を削ってまで働いてしまうと、本業のほうに影響が出てきてしまいます。
副業Webライターは、決して本業を疎かにしてはいけません。
副業Webライターの眼前に立ちふさがる時給数百円の壁
副業Webライターの場合、実際は月収3万円を稼ぐのも、相当厳しいのが現実です。
例えば1か月で3万円稼ぐためには…
1文字1円で3000文字の案件=1件3,000円
毎月10件こなせば(3日間で1件)→3,000円×10件=3万円
…となります。
何となくできそうな気がするかもしれません。
しかし未経験者の場合、3日で1件こなし続けることは相当厳しいはずです。
やっと書き終えて納品しても、発注者から修正依頼が来ることがほとんどです。
そうなると、次の記事に取り掛かりながら、前の記事の修正対応が必要です。
さらに、上記の例は「1文字1円」の場合です。
初心者の場合は、だいたい「1文字0.5円」。
となると、どうなるでしょうか…?
単純に倍の案件、つまり1か月に20件の記事を書き続けなければいけません。
未経験者にとっては、キツい…というより不可能です
仕事に慣れて、文字単価を1円にアップして、5000文字程度の記事が書けるようになれば、月6本(5日間で1本)で3万円に到達するので、かなり状況は楽になります。
それでも月収3万円です。
時給換算するとおそらく数百円にしかならないと思います。
未経験者が文字単価を1円に上げられるまで、だいたい半年ぐらいは必要です。
Webライターなら副業で月収20~30万円ぐらいは余裕
…のような情報に惑わされて副業Webライターになったものの、現実の厳しさを知った結果、多くの人が途中で挫折しているのが現実です。
途中挫折せずに長く、多く稼ぎ続けるWebライターになるためにはどうすればいいかは、こちらの記事で解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
長く稼ぎ続けるには「会社員Webライター」か「フリーランスWebライター」
「会社員Webライター」やアルバイトの収入事情は、「求人ボックス」が調査した「ライターの仕事の年収・時給・給料」の結果をご紹介します。
※ただし「ライターの仕事の年収・時給・給料」という調査なので、Webライターに限らず印刷物のライターも含まれているようです。
雇用形態 | 給与額 |
---|---|
正社員(平均年収) | 約434万円 |
派遣社員(平均時給) | 1,698円 |
アルバイト | 1,039円 |
国税庁の「令和2年分 民間給与実態統計調査」によると、日本の平均給与が約433万円なので、Webライターの給与もほぼ同額です。
「フリーランスWebライター」の場合は、多くの場合、企業との直接契約になるので、交渉次第で月収7桁も可能になります。
若い人でフリーランスWebライターを目指すなら、まず会社員Webライターやアルバイトライターとして働き、給料をもらいながら文章力や業界の事情を学んでから、フリーランスとして独立するのが最も安全なステップとなります。
副業WebライターからフリーランスWebライターを目指す場合は、前述したように、まずWebライターとしての基礎力(文章力+情報収集力+SEO力)が必要になります。
稼ぎ続けるWebライターになるにはどうすればいいかは、こちらの記事で詳しく解説しています。
得意分野・専門分野があれば文章力がなくても稼げる
文章力などの基礎力が、それほど高くなくても、Webライターとして稼ぐ方法が一つだけあります。
それは、自分が得意な専門分野を持つことです。
いまWebライティングでは、記事の専門性や権威性が求められています。
ネットで調べれば誰でも書ける記事ではなく、その分野、その業界に属していたからこそ知り得る内容の記事が高く評価されます。
いわゆる「一次情報」です。
例えば、「おすすめのクレジットカード」の記事の場合、ネットで拾い集めてきた情報をまとめるよりも、実際にクレジットカード会社で働いていた人の情報のほうが、ずっと役に立ちます。
そういう専門分野や得意分野を持つWebライターの記事は、文章が少しぐらい拙くても、高い文字単価で仕事を得ることができます。
得意分野を持っているWebライターはとても貴重で、おそらくどこのWebメディア制作会社でも高い報酬額を払ってくれるはずです。
Webライターに求められる3大基礎スキル
働き方はどうであれ、Webライターとして文章を書いてお金を稼ぐためには基礎的なスキルの習得が必要です。
ここまでも、何度か書いてきましたが、Webライターに求められる重要な基礎力が次の3つです。
- 基礎的な文章力
- 検索意図を把握するための推察力+情報収集力
- 検索上位に表示されるように工夫するSEOスキル
未経験者の場合、難しく感じるかもしれませんが、心配ありません。
まじめに取り組んで、学びながら仕事をこなしていけば、自然と身につくスキルばかりです。
ただし、Webライターとしては基礎的なスキルなので、しっかり理解して、日ごろからスキルアップに努めるようにしてください。
①基礎的な文章力
「難しい情報をいかに分かりやすく、過不足なく文章にして伝えるか」が、Webライターの最大の使命です。
小説やエッセイ、あるいは論文を書くわけではないので、決して格調高い文章力は必要ありません。
誰が読んでも分かりやすい文章を書くことができればOKです。
しかし、実際に自分がWebライターになって記事を書いてみると、普通に分かりやすく文章を書くことが、どれだけ難しいことかが分かると思います。
書くべき内容を自分の頭の中で完全に消化したうえで、正しい日本語の文章に再構築し直さなければいけません。
これは、慣れるまではなかなか困難な作業です。
また、日本語には難しい(ややこしい)表現がたくさんあります。
例えば…
・「保証」「保障」「補償」の3つの「ホショウ」を明確に理解して、的確に使い分けられるか?
・いまでは口語表現ではあたりまえになった「『ら』抜き言葉」。
会話の中で口語表現として使うのは問題ないようですが、そのまま文字にして文語表現にまで使ってしまうのはNGです。
記事中で「食べられる」を「食べれる」とか「見られる」を「見れる」などと書いてしまったら、おそらく次から仕事は来なくなるでしょう。
・その他…
- ×押しも押されぬ→〇押しも押されもせぬ
- ×間が持たない→〇間が持てない
- ×熱にうなされる→〇熱に浮かされる
…などの慣用表現も、自分では正しいと思っていても、実は間違っていることはよくあります。
親切な発注者なら、「ここは日本語が間違っているので修正してください」と依頼(というか注意)が来るかもしれませんが、たいていの場合は、Webライターとして失格の烙印が押されて終わりです。
ライターとなるからには、そうした恥ずかしい間違いをしない程度の文章力(表現力)は身につけておく必要があります。
文章中の用語の使い方についてのルールはメディアによって異なります。
多くの場合、発注者から「表記ルール」のようなものを渡されるので、それに準じて執筆します。
そうした表記ルールは新聞社などが発行している用字・用語辞典などを参考に作られていることが多くあります。
新聞社や出版社などでもよく使われている用字・用語辞典は以下の2冊です。
これからWebライターとして長く活動するのなら、どちらか1冊は持っておくことをおすすめします。
メルカリなどでも出品されていることもあるので、中古でよければそちらもチェックしてみるのもいいでしょう。
どちらもとてもたくさんの用字・用語が掲載されているので、すべてを覚えることは難しいですが、執筆時に何度も見るようにすると、自然に覚えてしまいます。
②検索意図を把握するための推察力と情報収集力
ライティングを依頼される場合、多くの場合、発注者から書いてもらいたい記事の「キーワード(KW)」(あるいはテーマ)が伝えられます。
例えば、「30代 ダイエット サプリメント」とか「初デート おすすめ 遊園地」などです。
そして、それらのキーワードを含めて、「こういう方向性の記事を書いてください」という依頼が来ることが多くあります。
Webライターは、まずそのKWで検索する人がどういう情報を求めて検索したのか(=検索意図)を考えなければいけません。
そのためには、そのKWで上位表示されているサイトをGoogleで検索し、書かれている内容を確認して、情報を整理。最終的に自分の言葉で文章化することになります。
作業の流れを大雑把にまとめると以下のようになります。
少し難しく感じるかもしれませんが、車の運転と同じで、作業に慣れれば、特に意識しなくてもできるようになります。
Googleの検索窓にKWを入力し、表示された上位10位までのサイトにどういう情報が書かれているかを調査。
現在、上位表示されているサイトは読者の検索意図にマッチした情報が書かれていると評価されていると考えられるため、それらの内容を確認。
上位サイトに書かれている情報を不足なく網羅的に理解し、自分の頭の中で情報を整理。
上位サイトの文章をパクるのではなく、あくまでも自分の言葉として文章化。
そうした一連の情報収集作業が速ければ速いほど、少ない時間で記事を完成させることができるので、結果的に多くを稼げるようになります。
最初は手間取りますが、だんだんと慣れて、カンがつかめてくれば、自然と分かってくるようになります。
③検索上位に表示されるように工夫するSEOスキル
しっかり調査した情報を、正しい日本語で書いていくわけですが、そこで必要になるのが、先述した「SEOスキル」です。
自分勝手な考えで文章構成を考えて、記事を書いただけでは、検索結果の上位には表示されません。
読者に読まれやすい文章構成やキーワードの配置など、SEOライティングのテクニックを使って文章を組み立てる必要があります。
Webライターとして長く稼ぎ続けるためには、大切なスキルなので必ずマスターするようにしましょう。
検索エンジン(=Google)は、できるだけ読者に役立つ情報を上位に表示させるために、SEOのアルゴリズムのアップデートを繰り返しています。
なので、WebライターのSEOスキルも、常に新しいものにアップデートしておく必要があります。
SEOライティングについては、いろいろな人がWebサイトやYoutubeで詳しく解説しているので参考にするといいでしょう。
またSEO関連の書籍も多く出ています。
人気なのは次の3冊です。
どれも比較的高額ですが、これらもメルカリや楽天ラクマなどで出品されている場合があるので、チェックしてみるといいでしょう。
たくさん稼ぐために身につけておきたいおすすめ5つのスキル
先の3つのスキルはWebライターとして身につけておくべき基礎的なスキルです。
これから紹介する5つのスキルは必須ではありません。
しかし、他のWebライターと差別化し、より多く、長く稼ぎ続けるためには、ぜひ身につけておくことをおススメするスキルです。
- より良い記事にするための提案力
- 専門分野/得意分野
- 速く、多くの仕事をこなす処理能力
- インタビュー・取材スキル
- 単価交渉力
ただし、すべては基礎的なスキルを身につけたうえで役に立つ、オプション的なスキルということを忘れないでください。
未経験の方や初心者の方は、今後、こういうスキルもあったほうがいいんだなという程度の認識でOKです。
①より良い記事にするための提案力
クラウドサービスで募集されている案件は、発注者からは記事の構成や内容の方向性などが指示されることがほとんどです。
中には「構成案から考えてほしい」という案件もあります。
当然、その方が報酬額は高いのですが、Webライティングの仕事に慣れるまでは手を出さない方が安全です。
提示された指示に従って、サイトや書籍などで調査をして記事を書くわけですが、調べを進めるうちに、指示された内容より、もっと良い構成や記事の方向性が見えてくることがあります。
そういう場合に、発注者に改善を提案できるWebライターはとても重宝がられます。
状況によりますが、記事を書く前に…
こういう指示をいただき、調べてみましたが、こうしたほうがより分かりやすいのではないでしょうか?
と提案するケース。
あるいは、依頼通りの記事を書き終わってから…
ご指示通りの記事を書きましたが、こういう切り口での記事も面白いのではないでしょいうか?
という事後提案のケースもあります。
どちらのケースでも注意しないといけないのは、その提案の伝え方(言葉遣い)です。
発注者から提示された内容を否定するような提案をしてしまうと逆効果です。
また、あまり押しつけがましく伝えてしまうと、発注者から煙たがられます。
「こういう案もどうかと思うのですが、いかがでしょうか?」というスタンスで伝えるようにしましょう。
自分の提案が採用されないからと言って、くれぐれも、たびたび同じ提案を確認したり、ふてくされたりしないでください。
②専門分野/得意分野
多くのライバルWebライターがいる中で、長く、たくさん稼ぐためには、他のWebライターとの差別化が重要です。
差別化にはいくつかの方法がありますが、もっとも有効なのが先述したとおり、「専門分野」「得意分野」を持つことです。
「専門分野」「得意分野」があることは、Webライターとしての成功が約束された最強の武器を持っているのと同じです。
何らかの分野で専門的な知識(経験に基づく知識)があれば、多少、文章力がなくても、SEOに詳しくなくても、仕事には困らないでしょう。
「専門分野」「得意分野」は、自分がこれまで従事してきた職種や業種に関すること、長年、親しんでいる趣味、日々の暮らしの中での得意なことや好きなことなど探せば意外に見つかります。
- IT関係企業に勤めていれば、プログラミングなどの知識
- 営業の仕事をしていたなら、コミュニケーションやマーケティングの知識
- 総務の仕事なら経理や人事、転職の知識
…などです。
また家事では、料理や子育て、掃除・洗濯のテクニックなども得意分野として育てられるでしょう。
もし、何もなかったとしても、いまから得意分野を作っていけばOKです。
ライティングするためにいろいろなサイトを調査していると、何となく「あ、これ面白そうだな」というテーマが見つかることはよくあります。
そのときに、その分野についてさらに深く調べて自分の知識にしていけば、新たな得意分野を作ることができます。
ちなみに、これからも稼げる分野としては…
- 金融
- 保険
- 就職・転職
- 医療系
などが挙げられます。
「稼げる=競争率が高い」ということになりますが、もし、興味があるようなら、自分なりに深堀して得意分野として育ててみてはどうでしょうか?
③速く、多くの仕事をこなす処理能力
Webライターになりたてのときに、もっとも苦しむことの一つが、作業に時間がかかってしまうことです。
ライティングの作業はザックリと次のような流れになります。
- 発注者からの依頼内容を確認
- キーワードの調査
- 構成案を考える
- ライティング
- 校正
- 納品
- 修正対応
- 再納品
- 終了
初心者のうちは、①~⑦まで、すべてそれなりに時間がかかってしまいます。
時間ばかりかかるうえに報酬が安いため、初心者の段階で離脱してしまう人が多くいます。
中には①~③の段階あたりで、気持ちが折れてしまい、ライティングする前に辞めていく人も決して少なくありません。
Webライターとして働き続けられるかどうかの最初のヤマ場です。
どんな仕事も同じですが、最初はすべての作業に戸惑い、時間ばかりが経過して、気持ちが焦ってしまいます。
しかし、収入を増やすためには、それぞれにかかっていた処理時間を少しでも速くすることが必須です。
1週間かかっていた作業が、3日でできるようになれば、こなせる案件数が増え、結果的に収入も増えます。
でも焦ることはありません。
他の仕事と同様で、何度かやるうちにそれぞれの作業にも慣れて、だんだんと処理速度が速くなってきます。
最初からたくさん稼げるものと勘違いしてWebライターになった人たちはここでリタイアしてしまいます。
いまWebライターとしてたくさん稼いでいる人たちも、最初はみんな同じ道を通って成長しているので、ここで凹まないでください。
④インタビュー・取材スキル
請ける仕事のバリエーションを増やせば、稼げる案件を増やすことができます。
「ブログ記事・Webコンテンツ」以外のもっと単価の高い仕事にも取り組むことができるようになれば、収入もアップします。
単価が高いライティングとして、おすすめなのが「インタビュー・取材記事」です。
取材対象者に合って、話を聞き、その内容を盛り込みながら記事にする仕事です。
人と会って話をするのが苦手な人もいますので、無理して始めることはありません。
逆に人と話すのが好きな人の場合は、挑戦してみてください。
インタビューや取材のいいところは、普通なら会うことがない分野の人と出会えるということです。
人と会って話を聞くと、これまで知らなかったさまざまな情報を得ることができ、多くの刺激を受けます。
あまり興味がなかった分野でも、人から直接話を聞くことで、急に興味が沸いてくることはよくあります。
インタビュー・取材がきっかけで、その道の専門家にまでなった人も多くいます。
Webライターとして、次のステップに羽ばたける一歩となるかもしれません。
単価も高くなるうえ、新たな得意分野の開拓にも役立つので「インタビュー・取材記事」はおすすめです。
⑤単価交渉力
Webライターの仕事が分かってくると、Webライティングの金額的な相場も分かってきます。
そして、その相場感と自分スキルとを見合わせたときに、自分のスキルの「売値」というものもザックリと見えてきます。
初心者から中級者ぐらいまでは、仕事は「受け身」の場合がほとんどです。
しかし、経験を積み、自分なりの強みを持てるようになると、「受け身」から「対等」の立場になってきます。
そうなると、少しずつでいいので、発注者側と単価交渉をしてみることをおすすめします。
1文字1円で募集されている案件について、私ならこういうことができので、1文字2円でいかがでしょうか?
その代わり、きっと検索上位に表示される記事を書きます。
もし、上位表示できければ、次回は1文字1円で書かせてもらいます。
…のような感じです。
ただし、これは自分の実力が伴わないうちにやっても、自爆するだけです。
経験を積んで、実績もできてきたなら、例えば10件のうちの1件だけ交渉してみるとか、倍額ではなく1.5倍程度の値上げで様子を見るとか、少しずつ進めてみてください。
大切なのは、自分が育ててきたスキルを安売りしないという意識を持つことです。
値上げ交渉は、ビジネスなので堂々と主張し、押すところは押し、引くところは引きながら、交渉してください。
交渉が成立し、記事内容にも満足していただければ、発注者との関係性も良くなり、長期的な継続案件の受注につながる可能性も高まります。
Webライターの文章力を効果的に上げる3つの方法
Webライターに必要なスキルを幾つかご紹介しましたが、それらの中でも最も重要なのが「文章力」です。
副業としてWebライターの人気が高い要因は、「簡単で、誰でもすぐに始められる」ということです。
ほとんどの日本人は日本語の読み書きができるので、その気になれば今すぐでも仕事が始められます。
さらに、「Webライターに文章力なんていらない」と書いているWebサイトも多く見かけます。
ただの作文や日記のように、自分だけの楽しみで書くだけなら文章力は不要です。
しかし、売り物としての文章を書くには、当たり前ですが金額分の文章品質が求められます。
売れる文章を書くためには知識と技術が必要になります。
とはいえ、ほとんどの人が…
私の文章は果たしてどれほどの質なの?
そもそも自分は正しい日本語が書けているのだろうか?
いったい、どうすれば正しい文章力が身につくの?
と悩みます。
Webライターになろうと思った多くの人が最初に感じる疑問や不安です。
また、既にWebライターとして活動している人にとっても常に付きまとっている課題でもあります。
これらの問題は自分一人で判断するのは非常に難しいものです。
そこでここからは、自分の文章力をアップさせる効果的な学習方法を3つご紹介します。
- 添削(フィードバック)のあるWebライティング講座を受講する
- 良質な文章に多く触れて、表現の引き出しを増やす
- 自分のブログを開設して、文章を書きまくる
①添削(フィードバック)のあるWebライティング講座を受講する
自分の文章が正しいかどうかを自分では判断するもっとも効果的な方法は、第三者の目線でチェックしてもらうことです。
そして、どこがいいか、悪いか、分かりやすいか、分かりにくいかをフィードバックしてもらうことです。
私の知る限り、自分の文章の良し悪しを判断する方法は、これ以外にありません。
そこで役に立つのがWebライティング講座です。
フィードバック体制が整っている講座なら、先生にチェック&バックをしてもらい、自分の文章の悪いところやクセを直すことができます。
講座で学ぶデメリットはお金がかかることですが、最初に基礎的な文章力を身につけておくほうが、結果的に早く、長く、たくさん稼ぐことできます。
自分の文章についての検証がないまま、簡単にWebライターになった人の多くが、途中で挫折しているのが現状です。
Webライティング講座の中には、一方通行の授業しかやっていないところもあります。
しかし、大切なのは自分の文章の修正点をフィードバックしてもらうことなので、事前にカリキュラムを確認することが大切です。
フィードバックのある授業を開催しているおすすめのWebライティング講座は以下で解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
②良質な文章に多く触れて、表現の引き出しを増やす
いい文章(売り物になる文章)を書くためには、いい文章をできるだけたくさん読むことも重要です。
良いモノを見て、目を肥やすということですネ
Webサイト上の文章だけでなく、雑誌や書籍、街中にあふれているさまざまな広告コピー、どんな種類のものでもいいので、目につく文章をしっかりと読むように心がけてください。
印刷物や広告コピーで用いられている日本語は、非常によく練られた文章ばかりです。
Webライティングとは書き方や表現技法は異なる部分がありますが、売り物としての文章を書くという本質は同じです。
Webでも印刷物でもいいので、日ごろから多くの文章を意識的に読むようにすると、どこがいいのか?何か自分の文章に取り入れるものはないか?などの「気づき」があるはずです。
その「気づき」の積み重ねが、自分の文章表現の引き出しとして、大きな武器になっていきます。
③自分のブログを開設して、文章を書きまくる
文章がうまくなるためには、とにかくたくさん文章を書くことが重要です。
しかし、ただやみくもに書いても、それほど上達はしません。
先述した、「①プロからのフィードバック」と「②良質の文章に触れること」を実践しながら、自分で文章を書き続けることが上達への近道です。
そのために、ぜひ実行してほしいのが自分のブログを開設することです。
ブログ開設というと難しく感じますが、実はとても簡単です。
無料のブログサービスを利用すれば、誰も今すぐに自分のブログを立ち上げることができます。
未経験者でも使いやすくて人気の無料ブログを3つご紹介します。
登録も簡単なので、ぜひ、いまからでも始めてみてください。
上記のどのサイトでも、多くの利用者がいるので、そうした他の利用者の記事を読んでみるのも勉強になるはずです。
これら3つのスキルアップ方法を始め、未経験から稼ぎ続けるWebライターになるステップを詳しく解説しています。ぜひ、チェックしてみてください。
最後に|Webライターの将来性
ここ数年で、あまりにWebライターの数が増えたため、「Webライターはもう飽和状態」と言われることもあります。
Webライター人口や増加傾向を示す資料はありません。
しかし、一つの事実として、Web制作会社のWebライターや企業サイトのWebライティング担当者の人材募集広告がなくなったり、減ったりしたことはありません。
私自身、幾つかのWebメディア制作会社と仕事をしていますが、どこもかしこも慢性的なWebライター不足で悩んでいます。
これだけWebライターが増えているのに、人材不足が続いているのでしょうか?
理由は簡単で、数は増えているけれど、使えるWebライターがいないということです。
「誰でも簡単になれて、すぐに稼げる」という話に触発されて、次々と低質なWebライターが誕生していますが、ちゃんとした記事が書けるライターいないのです。
つまり裾野の底辺ばかりが広がって、上に伸びてこないのです。
これから、Webライターを目指す人は、ここにチャンスがあると認識しておいてください。
いまからしっかりと基礎スキルを身につけて参入し、経験を積めば、まだまだ稼げるWebライターの席は空いています。
SEOだけを意識した記事しか書けないWebライターは、早晩、AIに仕事を持っていかれることになるでしょう。
しかし、しっかりとしたスキルを身につけた、文章力のあるWebライターはこれからも生き残っていくことは確実です。
決して、誰でも簡単にたくさん稼げる仕事ではありませんが、他の仕事に比べればずっと稼ぎやすく、参入しやすい仕事でもあります。
ここまで書いてきたように、しっかりと基礎的なスキルを身につけて取り組めば、まだまだたくさん稼げる余地のある仕事です。
ぜひ「早く、長く、たくさん稼げるWebライター」になれるように、正しい認識と、正しい道順でWebライターを目指してください。
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